2011年3月29日火曜日

「悪の教典 上下」 貴志佑介

この本を学校の図書館で借りるとき、学校司書さんが「怖い本借りるわね~」
と、さらっと脅してきました。

読んでみて、あぁなるほど。

高校の図書館にあっていいのでしょうか、疑問です。



〈内容〉

とびきり有能な教師がサイコパスだったら、その凶行は誰が止めるのか―ピカレスクの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。



とにかく怖かったです。

そんな先生おるかっ、と現実っぽくはありませんでしたけど。

主人公のたまに見せる、悪とは対極のものが少し気になりました。

にしても、ここまで人間は壊れるものなのでしょうか。

文章は頭の中に、スラスラと入っていき読みやすかったです。

この本たくさんの賞をとっているらしいですね。

私はちょっと理解できませんが、なにか私の考える以上のものが、この本にはあるのでしょう。

そう思っています。

この作者さんの他の作品を読んでみたいな、と思いました。


2011年3月26日土曜日

「生霊わたり クロニクル 千古の闇2」 ミシェル・ペイヴァー

はやく春になればいい、と思う今日この頃です。
もう心は春の準備ができているのに、気温はさむざむ…。
毎年こんなもんとは分かっているんですけどね。

〈内容〉
「すべての生き物の魂は、肉体に根を張っている」と、アザラシ族のま堂氏は言った。「しかし、千回もの冬がめぐるうちには、生まれてくることがあるのだよ。ほかとは違うものがな。そのものの魂は肉体を離れることができる。そういうことができる者を『生霊わたり』というんだ」トラクは息をのんだ。「まさか!僕は違います。『生霊わたりの』はずがない…紀元前4000年の太古の世界を舞台に、ひとりの少年が恐るべき悪の力に立ち向かう。彼を狙う『魂食らい』とは?はなればなれになった子オオカミウルフの行方は?


2巻です!!
前作の途中で主人公はこの先ずっと『ナヌアク』を探し続けるのとばかり思ってました。
なので、きっと2、3巻となるにつれ、『ナヌアク』が見つかっていき、クマを倒すのか…。
って、予想してました。
しーかーし、このシリーズは1巻ごとに試練が異なっているのです…!
今回も前回に劣らぬ過酷な試練が待ち構えていまして…。
だんだんと明かされていく、過去の真実にも注目です。
続きが絶対気になりますね!

2011年3月22日火曜日

「オオカミ族の少年 クロニクル 千古の闇1」 ミシェル・ペイヴァー

先日力説したように、私はファンタジーものがとっても好きです。
しかし中2くらいからだんだんと、ファンタジーから離れ
普通の小説などを読む用になりました。
しかし…今回お久しぶりに…ファンタジーでっす!!



〈内容〉
「おまえに誓ってほしいことがある」父さんが言った。「山を見つけるんだ。”天地万物の精霊”が宿る山だ。…そこにしか望みはない」――紀元前4000年の森―巨大なクマの姿をした悪霊に襲わた父との誓い守り、”精霊の山”を探す旅に出たトラク。道連れは、生まれて間もない子オオカミのウルフ。”案内役”とは?精霊に捧げる”ナヌアク”とは?…いよいよ冒険が始まる。


やっぱファンタジーはよいです。
でもこの本はちょっと違う。まず描かれた時代が全く違います。
紀元前4000年、氷河もあり、今では絶滅してしまった動物も出てきます。
そして、人間と動物、自然の結びつきを考えさしてくれるお話でした。
すべての物に精霊が宿り、食事ひとつするにも祈りを捧げる…。
そして、描写がすばらしい!!
これに至っては作者も素晴らしいけども、訳者さんも素晴らしい。
うっそうと生い茂る木々、白く光る雪、激しく流れる川…など常にかっこよかったです。
物語もスピーディに進み、読者を引き込んでいきます。
ウルフがかっこいい!レンもかっこいい!
そして、この先待ち受けるトラクの運命が気になりますね…。

この楽しみがあと5巻続くと思うとワクワクです。

「少女」 湊かなえ

もう3月だ!!
今更ですけど、もうこんなに月日は流れたのかと、感じる今日この頃です。
3月になると反応してしまうのは、自分が学生だからでしょうか。
別れやら、出会いやらでまったく大変です。
さて、湊かなえさんの本ですヨ!!

〈内容〉
高2の夏休み前、由紀と敦子は転校生の紫織から衝撃的な話を聞く。彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。その告白に魅せられた二人の胸にある思いが浮かぶ――「人が死ぬ瞬間を見たい」。由紀は病院へボランティアに行き、病じゃくの少年の死を、敦子は老人ホームで手伝いをし、入居者の死を見ようする。少女たつの無垢な好奇心から始まった夏が、複雑な因果の果てにむかえた衝撃の結末とは?



湊さんの本は『告白』以来の2冊目です。
そして、この『少女』は『告白』と比べると少し物足りない感じがしました。
読みやすくはあったんですけどね。
だからこの人の本は人気なのかなぁと思いつつ…。
でも複雑な因果関係にはびっくりしました。
予想はまったくできませんでした。
でも『告白』を読んだ後だと、もう少しパンチが欲しくなるかもです。

2011年3月21日月曜日

「樹上のゆりかご」 荻原規子

私は小さい頃からずっとファンタジーが大好きでした。
よいうかファンタジーしか読みませんでした。
小学4年生くらいまで図書館に通い、読みあさったのを懐かしく思います。
そして私は…読んでいくうちに、内容で選ばず『本の表紙の絵で選ぶ!!』ようになっていきました。
まったく意味不明ですね!
いい絵=いい本みたいな思考になり、よくファンタジーの本の挿絵を描いていらっしゃる画家の『佐竹美保』さんの絵の虜となりました。
そして出会った、この『樹上のゆりかご』の前作『これは王国のかぎ』!!

はい、長くなりましたが、これがこの本との出会いになります…。


〈内容〉
男子校のバンカラの伝統が残る都立辰川高校に入学した上田ヒロミは、女子を疎外する居心地の悪さを学校生活の中で感じるようになっていた。そんな折、合唱コンクールで指揮をしたカリスマ女生徒が出現し、次々と事件が…。
(「BOOKデータベース」より)
おもしろかったです。
前作に引き続く、ファンタジーな展開を期待していた私は、若干の残念さを感じましたが…。
さっぱりと違う話だと割り切って読んでみると、すんなり入り込めました。
ファンタジーじゃないからこそ、登場人物ひとりひとりの感情が気になりました。
主人公の感じる疎外感は私には直接感じることができないけれども、伝わってきました。
また『サロメ』がめっちゃ気になりました。
小説?を読んでみたいなと思いました。
ラストのかんじが好きだなぁと、思いました。

「TUGUMI」 吉本ばなな

先日ブックオフでこちらの本を見つけました。
映画にもなった話というのを、読み終わってから知りました…。
しかも吉本ばななさんの話の中ではとても人気のある話のようで…ますます自分の無知かげんにため息ですね~。



〈内容〉
病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と育った海辺の小さな町へ帰省した夏。まだ淡い夜のはじまりに、つぐみと私は、ふるさとの最後のひと夏をともにする少年に出会った…。少女から大人に移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。


とてもよかったです。映画も見てみたいです。
美少女は病弱で生意気という鉄板の法則ですが、今まで読んだことのない人物がそこにはいました。
ただの生意気ではないカンジなど、主人公のまりあが、つぐみのことをよくわかっていたからでしょうか。
小さい頃から共有してきたたくさんの思い出などが、この話をもっと深いものにしているなと感じました。

最後の章で、主人公が海辺の町の人々と電話をするシーンがとても印象に残りました。
何がいいって言われると、よく分からないのですが…。
この話の最後にふさわしいかんじがしました。

一つしかない夏をかんじ、生きていこうという思いが伝わった先品だと思います。

2011年3月19日土曜日

「四畳半神話大系」 森見登美彦

森見さんの本は好きなので、もう全部読んだ気になっていましたが
この本だけはまだ読んでいなかったみたいでして…。

1回挫折したみたいです。
しかしっ!今回読み切りました。
しかしながら読んだのは1月の話ですが…あぁ…。


〈内容〉
私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実は程遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石さんとは、なかなかお近づきになれない。いっそのことぴかぴかの1回生に戻って大学生活をやり直したい!さ迷いこんだ4つの並行世界で繰り広げられる、滅法おかしくて、ちょっぴりほろ苦い青春ストーリー。
(「BOOKデータベース」より)
読んでよかったです。
とってもおもしろかった!!
というかおバカでした。
読み進めていくうちにだんだん世界に引き込まれる感じがとてもよかったです。
私がこの前挫折してしまったのは、この世界をまだ感じる前に飽きてしまったからだと、判明しました。
どうぞみなさん、読み進めていってください。
先に待つお話を読んでみてください。
バカな人たちだけれども、私を幸せにしてくれました。
あたたかくしてくれました。
不安があったとしても笑い飛ばせるような力を、この本はくれたと思います。
最後に思うのは、
私は絶対バラ色のキャンパスライフを手に入れてやる…。
というひそかな野望でした。
でも、おバカにすごしたいな、とも思いました。

「摂氏零度の少女」 新堂冬樹

〈内容〉
名門進学校で一流大学医学部合格の太鼓判を押されている桂木涼子がある日始めた〈悪魔の実験〉。それは人知れず母・祥子に劇薬タリウムを飲ませることだった。盛られるタリウムは刻々と致死量に近づき、祥子の体は激痛に蝕まれていく…。涼子の狂気はなぜ、最愛の母に向わなければならなかったのか…?
(「BOOKデータベース」より)
タリウムの存在をこの本を知りました。怖いですね。
とりあえず怖い本という感想です。
でも面白くないわけではなく、話に入り込むことができました。
なぜ愛する母親に毒を盛り続けたのか…
これが愛のカタチなのだと思いますが、にしても共感はできませんでした。
壊れてしまう人の弱さを、感じることができました。

「初恋彗星」 綾崎隼

この本読んだのは去年のことです…が!
読んだ本がたまりにたまったので少しづつ消化していこうと思います。
って、3か月も前のこと…あはは


〈内容〉
ある夜、逢坂柚希は幼馴染の紗雪とともに、重大な罪を犯そうとした舞原星乃叶を助ける。彼女は紗雪の家で居候を始め、やがて、導かれるように柚希惹かれてひかれていった。それから一年。星乃叶が引っ越すことになり、次の彗星を一緒に見ようと、固い約束を三人で交わす。しかし星乃叶と紗雪には、決して柚希には明かすことのできない哀しい秘密があって…。
『星』の青春ミステリー。
(「BOOKデータベース」より)
綾崎さんの本は2冊目でしょうか。
今回も爽やかな謎と、揺るがない愛情が描かれていました。
私的には前作よりも感動できました。
変わらない気持ちなんてないだろう、という思考を吹っ飛ばしてくれる本当に深い愛だなぁと思いました。
それは男女間だけではなく、友達どうしにも。
そして、やっぱりビックリさせられました。
主人公の不安や疑いの後に来る、衝撃の真実は驚かないわけないと思います。
本当の幸せの話だ、と思いました。